ストレスと免疫力
2021年02月16日更新
SUMMARY
- ・ストレスと免疫の関係
・過剰なストレスは免疫バランスを崩す
・ストレスとビタミンCの関係
・免疫とインナーケア
過剰なストレスは免疫力に影響を及ぼすといわれており、ストレスと免疫の関係 は注力していただきたいトピックです。
今回のマガジンではストレスと免疫、インナーケアの関係についてまとめさせていただきました。 免疫の説明については、わかりやすく擬人化してお伝えしております。 皆さまにとってお役に立てる情報となりましたら幸甚です。
ストレスと免疫の関係
私たちの身の回りには、身体にとって有害な外的が多く存在しています。免疫はそれらから体を守ってくれている防御システムで、それぞれの特徴を活かしながらチームでからだを守っています。
ざっくりと例えると、チームの旗振り役は自律神経。 チームメンバーは白血球の中にいる戦士たちです。
白血球戦士は達大きく分けて2つのタイプ。
タイプ1:サポーター気質の戦士達。細菌やウィルスが悪さをしにくくしたり、他の戦士が攻撃する時の司令塔になったりします。
交感神経が優位な時(日中や緊張時など)に活発に働きます。
タイプ2:最前線で戦う食いしん坊な戦士たち。 外的と直接戦い、食べてしまうことが得意技です。
副交感神経が優位な時(夜やリラックス時など)に活発に働きます。
この2タイプの戦士が、高いレベルでバランスをとって戦っている状態が、いわゆる免疫のバランスが整っていて、免疫力が高い状態です。
過剰なストレスは免疫バランスを崩す
チーム免疫(免疫機能)は、自律神経と密接な関係にあるため、ストレスの影響を受けます。ストレスが溜まると、免疫力が低下すると言われるゆえんです。
ストレスを受けた時、私たちの身体は交感神経が優位になり、タイプ1のサポーター気質の戦士が活発に働き、タイプ2の最前線で戦う戦士達は休憩状態になります。これが長時間続くと、チーム内のバランスが崩れてパフォーマンスが落ちてしまうのです。
現在のように、ストレスが多い社会では、この状態に陥りやすく、意識してストレスを解消したり、リラックスする時間を増やすことが大切になります。 上手にストレスを解消し、免疫力高めて保っておきましょう。
しかし「言うは易く行うは難し」で、ストレスの解消がなかなか難しい事も多いと思います。
そのような時に簡単にできることとして、「呼吸を整えることを意識する」というのはいかがでしょうか?
呼吸は、自律神経が調節している働きですが、自分の意志でコントロールすることもできます。そのため、呼吸を介して自律神経に働きかけることができ、短い時間でも緊張やストレスの緩和が期待できます。
ストレスとビタミンCの関係
・ストレスが加わると副腎に蓄えられているビタミンCが急激に消費されます。これは、抗ストレスホルモンを作るのにビタミンCが使われるためです。抗ストレスホルモンが不足している状態は、ストレスへの抵抗力が弱まると考えられています。
・恒常的に強いストレスにさらされていると、夜になっても交感神経が優位な状態が続きやすくなります。結果として、免疫バランスが崩れるだけでなく安眠も妨げることになります。
お休み前は、自律神経系のバランスを整え、良質な睡眠をとり免疫バランスを整えましょう。
免疫とインナーケア
・白血球のビタミンC濃度
身体の免疫を担う「白血球」。白血球のビタミンC濃度は、血中濃度の約80倍あり、免疫が働くとビタミンCが消費されます。消費され不足したビタミンCは十分に補給しましょう。
・免疫機能と食生活
免疫機能維持には、良質なタンパク質やビタミン、ミネラルが必要です。栄養バランスを考えた規則正しい食生活を心掛けましょう。
・免疫と粘膜のコラーゲン
口、喉、鼻などの粘膜には「粘膜免疫」と呼ばれる免疫システムがあり、第1の関所として侵入を防いでいます。
粘膜が乾燥すると、粘膜免疫が弱まり、第1の関所としての役割も弱くなってしまうことが考えられます。空気が乾燥する季節は、特に注意が必要です。
コラーゲンの生成において、材料となるアミノ酸や合成に必要となる鉄やビタミンCの摂取を心がけましょう。
(参考)
こころとからだ | e-ヘルスネット(厚生労働省)
『ストレスと免疫力』 神奈川産業保健総合支援センター
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